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第3回 北の病(やまい)展コンセプト

「私たちは今ここにいると言うことを知って欲しい」

心の病を持ちながらも
明日に悲観や絶望でなく、希望と喜びを分かち合えるように生きるために行動を
この北の地から起こしています。

私たちは社会から見れば弱者であるかも知れません。
学校や仕事先でも乗り越えなければいけないハードルを
抱えて生きています。

それでも、諦めてない。

「死にたい。」「消えたい。」とつぶやく私たちの言葉の真意は
「死にたいぐらい辛いけど、本当は強く生きたい」
と願っているのです。

日々、葛藤の連続です。友人や家族に誤解される事もあります。
時に起き上がる事も出来ず、得体の知れぬ恐怖感や
心身に及ぼす症状と苦痛に、襲われながら生活をしています。

その中で心の病特有の内向的な
「ぐちゃぐちゃ」 「もやもや」をアートと言う表現を使い昇華し
日本の中心地から離れた「北の地」から発信して行きたいと思っています。
ネガティブなイメージだけでなく「生き続ける」という事に
真正面に向き合う作家たちが表現する場所が「北の病展」です。

人間の強弱ではなく、存在することを認め合えれば
傷つく事も傷つける事も少なくなるはずだから。

精神の障害とは、「人と交わることの障害」とも言われます。
「心の病」には後天性の気分障害、パーソナリティ障害、 統合失調症、
先天性な発達障害など、さまざまな「病」があります。
私たちはそのすべての人を代表している訳ではありませんが
同様に苦しみ葛藤している方々にも、私たちの活動を通じて
今の自分達を表現し、これから歩みは遅くとも
這い上がり皆と共に歩んで行きたい。と感じて頂けましたら幸いです。

また心の病の有無に関わらず
私たちの活動にご理解と共感を頂けましたら
ご協力もお願い致します。

この「北の地」で生きています。
この「北の地」で表現しています。
さまざまな思いで表現された 北のアート作品、どうぞご高覧下さい。

​              

              2016年10月27日 文:黒崎三眼(第2回北の病展出展)

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